妙高戸隠連山国立公園(読み)ミョウコウトガクシレンザンコクリツコウエン

デジタル大辞泉 「妙高戸隠連山国立公園」の意味・読み・例文・類語

みょうこうとがくしれんざん‐こくりつこうえん〔メウカウとがくしレンザンコクリツコウヱン〕【妙高戸隠連山国立公園】

新潟長野にまたがる山岳地域にある国立公園。平成27年(2015)、上信越高原国立公園から妙高戸隠高原地域が分離して成立黒姫山野尻湖などを含む。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「妙高戸隠連山国立公園」の意味・わかりやすい解説

妙高戸隠連山国立公園
みょうこうとがくしれんざんこくりつこうえん

長野県新潟県県境に位置する自然公園。面積 397.72km2。妙高・戸隠地域は 1956年上信越高原国立公園に編入されたが,2015年に同公園から分離し,妙高戸隠連山国立公園として指定された。富士火山帯北端にあたる焼山妙高山黒姫山飯縄山などの火山と,火打山,雨飾山高妻山戸隠山などの非火山,それらの裾野に広がる妙高高原戸隠高原などの高原,および野尻湖からなる。地質的な成因と山容を異にする,個性に富んだ山々が小範囲に集まっており,優れた山岳景観をつくっている。野尻湖をはじめ,湖沼や湿原なども多い。急峻で複雑な地形であるため多様な動植物が生息する。植生日本海岸気候の影響を受け,トガクシソウなどの希少種が自生野鳥の生息域としても重要であり,国内北限のライチョウ(国指定特別天然記念物)の個体群のほか,イヌワシ(国指定天然記念物)やクマタカなども見られる。山岳信仰を育てた戸隠神社門前町や,450年以上の歴史をもつ小谷温泉などが文化的景観を形成する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「妙高戸隠連山国立公園」の意味・わかりやすい解説

妙高戸隠連山国立公園
みょうこうとがくしれんざんこくりつこうえん

新潟・長野両県にまたがる国立公園。妙高火山群に属する妙高山、焼(やけ)山、黒姫(くろひめ)山、飯綱(いいづな)山や戸隠連峰、野尻(のじり)湖などが含まれる。面積397.72平方キロメートル。指定域は1956年(昭和31)に妙高・戸隠地域(西部地域)として上信越高原国立公園に追加指定されたが、草津(くさつ)・万座(まんざ)・浅間(あさま)地域、志賀高原(しがこうげん)地域、谷川(たにがわ)・苗場(なえば)地域などからなる東部地域に対して独立性が強いことから、2015年(平成27)に分離、32番目の国立公園となった。地域の高原は夏に避暑地、冬季にはスキー場として開発・利用されており、温泉保養地も多い。

[編集部]


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