妻鹿村(読み)めがむら

日本歴史地名大系 「妻鹿村」の解説

妻鹿村
めがむら

[現在地名]姫路市飾磨区妻鹿しかまくめが飾磨区妻鹿東海町しかまくめがとうかいちよう飾磨区妻鹿常盤町しかまくめがときわちよう飾磨区妻鹿日田町しかまくめがひだちよう

飾東しきとう郡に所属。いち川河口部の左岸流域に位置する。東と北は標高一〇〇メートル前後の丘陵に囲まれ、西は市川を隔てて阿成あなせ村。中世には目賀村などとみえる。正応二年(一二八九)五月六日の関東御教書(松原八幡神社文書)によると、松原まつばら八幡宮領の「三野南条内目賀津」の百姓らが三野南条みのなんじよう郷地頭河勾幸蓮に従って同社の神役を勤めなかったため、鎌倉幕府六波羅探題にその究明を命じている。正安二年(一三〇〇)四月、目賀津の毎年の神役などについて河勾幸員(小野幸員)松原別宮惣検校任耀との間で和与が成立した(「任耀・小野幸員連署和与状案」同文書)。貞和五年(一三四九)四月七日、「目賀講田町坪名」(松原八幡宮の講田)名主職が某に宛行われている(「左衛門尉久吉講田名主職宛行状」同文書)。応永九年(一四〇二)九月九日、「目賀村町坪名」の名主職を買得相伝していた道従が、これを松原八幡宮に売り寄進している(「沙弥道従修理田名主職寄進状」同文書)。享徳二年(一四五三)九月一二日、後藤兼祐は「目賀村宿院山并新在家地子」を松原八幡宮社家の松之坊に安堵した(「後藤兼祐奉書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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