姫坂神社(読み)ひめさかじんじや

日本歴史地名大系 「姫坂神社」の解説

姫坂神社
ひめさかじんじや

[現在地名]今治市宮下町一丁目

宮ノ下の御城山の中腹から山麓にかけて鎮座。「延喜式」神名帳記載の越智おち郡七社のうちの一社で、名神大社である。祭神は市杵島姫命。創建は不明であるが、旧社地はいずみ川河畔の姫宮の地であるとし、あるいは町谷まちやの姫坂神社とするなどの説がある。

社伝によると興国年中(一三四〇―四六)兵火に遭い、永徳元年(一三八一)河野通能が復旧、以降河野家の祈願所となったという。福島正則検地により社領を失ったが、初代藩主松平定房はこれを保護し、歴代藩主も参拝し、毎年御蔵米を献納した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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