嫡伝(読み)テキデン

デジタル大辞泉 「嫡伝」の意味・読み・例文・類語

てき‐でん【嫡伝/的伝】

正統を受けつぐこと。直伝じきでん
それがしことは雪舟の―として」〈浄・反魂香

ちゃく‐でん【嫡伝】

代々正しく系統を伝えること。

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精選版 日本国語大辞典 「嫡伝」の意味・読み・例文・類語

てき‐でん【嫡伝・的伝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「てき」は「嫡」の漢音 ) 師から直接に伝授を受けること。正統から正統に伝えること。直伝(じきでん)。ちゃくでん。
    1. [初出の実例]「吾禅宗者仏祖的伝最上乗也」(出典:東海一漚集(1375頃)二・放牛和尚住南禅山門江湖二疏)
    2. 「富士の根大宮といふ所に安部の清明が的伝(テキデン)およそ三千世界を見とをしめいよの陰陽師をまねき」(出典浮世草子新可笑記(1688)二)

ちゃく‐でん【嫡伝】

  1. 〘 名詞 〙 正統から正統へ伝えること。また秘伝や奥儀などを師から直接に伝えられること。正統の相伝。てきでん。直伝。〔戴復古‐謝東倅包宏父詩〕

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