家庭医学館 「子どもの膝内障」の解説
こどものしつないしょう【子どもの膝内障 Internal Derangement of the Knee】
膝(ひざ)の内部に原因があって痛みがおこる場合を総称して、膝内障といいますが、子どもにもっとも多くみられる原因は、半月板損傷(はんげつばんそんしょう)(「膝の半月板、靱帯などの損傷(膝内障)」)です。
半月板は、膝の関節にあってクッションの役目をする三日月型の軟骨ですが、ときに、これが満月のような円板状(円板状半月板)のことがあります。
円板状半月板は、膝の屈伸時に負担が強くかかり、しわがよって傷つくことがあり、そのときに膝に痛みがおこるのです。膝の痛みとともに、膝の屈伸がしづらくなります。屈伸時に膝に音がして、痛みもともないます。
[治療]
半月板の傷が軽ければ、サポーターや装具をつけ、自然に傷が治るのを待ちます。重症のときは、膝を1cmほど切開して、関節の中に内視鏡(関節鏡)を入れ、傷ついた部分を切り取ります(内視鏡手術)。