子供の喧嘩に親が出る(読み)コドモノケンカニオヤガデル

デジタル大辞泉 「子供の喧嘩に親が出る」の意味・読み・例文・類語

子供こども喧嘩けんかおや

子供どうしのけんかに親が口出しをすることを非難する言葉
つまらぬことに他から干渉することのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「子供の喧嘩に親が出る」の意味・読み・例文・類語

こども【子供】 の=喧嘩(けんか)[=事(こと)]に親(おや)が出(で)

子どもどうしの喧嘩に親が干渉するのをそしっていう。つまらないことを騒ぎたてて、外から口出しすることのたとえ。また、おとなげないことのたとえ。〔滑稽本・酩酊気質(1806)〕
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「おまへがたはどうしたもんだへ。子供(コドモ)の喧嘩(ケンカ)に親(オヤ)が出(デ)ると、譬へにさへ笑種(わらひぐさ)だ」

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ことわざを知る辞典 「子供の喧嘩に親が出る」の解説

子供の喧嘩に親が出る

子供どうしのけんかに親が出てきて口を出すのを牽制し、からかっていう。また、幼少期の子供にかぎらず、子供の問題に親が出てきて、騒ぎたてるのはみっともない、という意味で使うこともある。

[使用例] もし、のぞいたりすると、当の息子が、「……子供の喧嘩に親が出た、弱虫毛虫のヤーイ、ヤイ」などと、ほかの子どもたちから囃したてられる[沢村貞子*私の浅草|1976]

[解説] 子供には子供の世界があることを認め、少々のけんかなら大人は口を出さないのが庶民知恵でした。この文句各地に伝承された童謡にもみられ、指遊びを伴うこともあります。

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