百科事典マイペディア 「子宮出血」の意味・わかりやすい解説
子宮出血【しきゅうしゅっけつ】
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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…これだけでは異常ではなく,この境がへそ近くまで上昇すると切迫子宮破裂の危険がある。
[子宮弛緩出血atonic hemorrhage of uterus]
胎児と胎盤が分娩したのち,子宮の収縮が不良なために多量の子宮出血を起こすこと。胎盤娩出後には子宮筋は強く収縮して,開放している血管を閉鎖(生体結紮(けつさつ))して出血を防止しているので,分娩後期の出血量は正常では50g前後にすぎない。…
…子宮体内膜からの出血のうち,子宮に器質的病気(たとえば炎症,腫瘍,外傷)もなく,月経でも妊娠でもないときに起こる出血をいう。機能性子宮出血は,(1)妊娠(子宮内妊娠も子宮外妊娠も含む)中の出血でないこと,(2)月経とは区別される出血であること,すなわち出血開始日が月経予定日に一致していないか,または月経予定日に一致して開始した出血が7日以上止血しないで持続する出血であること,(3)子宮体内膜炎がないこと,(4)子宮に腫瘍(子宮頸癌,子宮体癌,子宮筋腫,子宮腺筋症,子宮肉腫,子宮体内膜ポリープなど)がないこと,(5)子宮の外傷がないこと,の5条件がすべて満足されたとき,それと診断される。この病気による出血は下腹痛を伴わないのが特徴である。…
…女性の性器からの出血(性器出血)には,生理的な子宮出血(月経)と不整(病的)なものとがある。通常,月経とは関係のない不規則な性器出血のことを性器不整(不正とも書く)出血または不整性器出血という。…
※「子宮出血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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