学士院(読み)ガクシイン

精選版 日本国語大辞典 「学士院」の意味・読み・例文・類語

がくし‐いん‥ヰン【学士院】

  1. [ 1 ] 帝国学士院、また、その改組後の日本学士院の略称。学問上功績の顕著な学者を優遇するため一定数を終身会員として組織する。身分は終身で、人文科学部門七〇人、自然科学部門八〇人で構成。年金が支給される。
    1. [初出の実例]「文部省は既に碩学鴻儒を網羅して学士院を設置し〈略〉純正学術の研究調査をなしつつある」(出典:国民新聞‐明治四〇年(1907)一一月二九日)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 かつて、中国の宮中で、翰林(かんりん)学士などが勤務していた場所。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の学士院の言及

【翰林院】より

…中国,唐代の天子は文学,経学,書画,医薬などの専門家を宮中に出仕せしめてこれを待詔といい,その館を翰林院と称した。学士院ともいう。そのうち文学の士は詔勅を起草する任に当たり,特に尊崇されて翰林学士となり,翰林学士院が開元年間(713‐741)に独立した。…

※「学士院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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