日本歴史地名大系 「宅春日神社」の解説 宅春日神社やけかすがじんじや 奈良県:奈良市奈良町白毫寺村宅春日神社[現在地名]奈良市白毫寺町白毫寺(びやくごうじ)集落の西方に鎮座。旧村社。祭神は天児屋根(あめのこやね)命・比売(ひめ)神。社伝によると、春日社祭神天児屋根命は神護景雲二年(七六八)に河内国枚岡(ひらおか)(現大阪府東大阪市)から大和国添上(そえかみ)郡高円(たかまど)山の麓に移り、同年一一月九日に現春日社地にとどまったとされる。高円山の社が当社で、昔この地を大宅(おおやけ)郷と称していたので宅春日と名付けたという。「和州旧跡幽考」所引の「春夜神記」には雷火のため社殿が焼けたので、焼春日(やけかすが)というとある。「延喜式」神名帳の添上郡「春日神社」に比定する説もある(大和志料)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by