宇和島道(読み)うわじまみち

日本歴史地名大系 「宇和島道」の解説

宇和島道
うわじまみち

宇和島と大洲おおずを結ぶ道をいう。現北宇和郡三間みま町を経て歯長はなが峠を越える歯長道と、現北宇和郡吉田よしだ町を経て法花津ほけづ峠を越える法花津道があり、両者は現東宇和郡宇和町皆田かいだで合し、北進して大洲へ達する。

歯長峠越には三間町に四国八十八ヵ所の四一番竜光りゆうこう寺・四二番仏木ぶつもく寺、また宇和町に四三番明石めいせき寺と札所があり、宇和島―宇和町間は遍路道でもある。澄禅の「四国遍路日記」は承応二年(一六五三)九月に、

<資料は省略されています>

と記す。道は宇和島の伊吹いぶき八幡の横を通り根無ねなし川を渡って光満みつま谷をさかのぼり、現三間町との境である窓峠まどがとうを抜けて務田むでんから戸雁とがり則の成妙すなわちのなるたえ道を竜光寺・仏木寺と巡拝し、歯長峠を越えて宇和町皆田に出る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android