宇宙の地平線問題(読み)ウチュウノチヘイセンモンダイ

デジタル大辞泉の解説

うちゅうのちへいせん‐もんだい〔ウチウのチヘイセン‐〕【宇宙の地平線問題】

宇宙背景放射が方向によらず一様であるという観測事実と膨張宇宙論との間にある矛盾。膨張する宇宙において宇宙の地平線を越えた二つの領域は物理的な相関をもたない。にもかかわらず、宇宙背景放射は地平線の大きさ(現在の天球面の角度にして約2度)を越えて一様であり、すなわち、どの領域も同じ物理状態にある。この矛盾は宇宙の地平線問題と呼ばれ、宇宙論における議論の対象となっていた。インフレーション宇宙論によると、宇宙創成のごく初期に物理的相関があった小領域が地平線を越えて急激に膨張したと仮定することで、この矛盾を解決すると考えられている。地平線問題。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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