宇宙の距離梯子(読み)ウチュウノキョリハシゴ

デジタル大辞泉 「宇宙の距離梯子」の意味・読み・例文・類語

うちゅう‐の‐きょりはしご〔ウチウ‐〕【宇宙の距離×梯子】

天文学において、地球から宇宙のある天体までの距離近距離から遠距離まで、異なる測定法を梯子のように継ぎ足して間接的に測定すること。系外銀河のように遠方の天体までの距離を直接測定することは不可能なため、まず基本的な尺度として年周視差などで比較的近距離(数百光年)の天体を測定し、さらに真の明るさを推定できるケフェウス型変光星や、より明るいⅠa型超新星標準光源として用い、10億~100億光年の距離を測る。遠方になるにつれて測定誤差が大きくなるため、近距離の測定を精密に行う必要がある。距離の梯子。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android