年周視差(読み)ネンシュウシサ

デジタル大辞泉 「年周視差」の意味・読み・例文・類語

ねんしゅう‐しさ〔ネンシウ‐〕【年周視差】

ある恒星を、地球太陽から見たときの方向の差。地球の公転運動に伴い1年周期で変化するが、その最大値で表す。地球の公転の証拠となり、また、これから恒星の距離が決定できる。日心視差。三角視差

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精選版 日本国語大辞典 「年周視差」の意味・読み・例文・類語

ねんしゅう‐しさネンシウ‥【年周視差】

  1. 〘 名詞 〙 ある恒星を地球から見た場合と太陽から見た場合との方向の差。恒星と地球、恒星と太陽を結ぶ二直線のつくる角度で表わし、恒星までの距離を決定する。日心視差。

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百科事典マイペディア 「年周視差」の意味・わかりやすい解説

年周視差【ねんしゅうしさ】

ある恒星を地球と太陽から見たときの方向の差,つまり地球の公転軌道半径(長軸半径をとる)を基線とする視差実際には半年を隔てて地球から恒星の見かけの方向を測定した結果から求める。これから三角法を用いて恒星の距離が決定され,また角度そのものから天体の距離の単位パーセクが導かれる。最大値はαケンタウルス座プロキシマ星の0″.750。
→関連項目分光視差

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改訂新版 世界大百科事典 「年周視差」の意味・わかりやすい解説

年周視差 (ねんしゅうしさ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「年周視差」の意味・わかりやすい解説

年周視差
ねんしゅうしさ

視差」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の年周視差の言及

【恒星】より

…このことは恒星が扁平な銀河円盤をなして空間分布している事実の現れである。
[年周視差と固有運動]
 星の位置の測定は明るさと色の測光,スペクトル分光とともにもっとも基本的な天文測定である。無限遠にあると考えてもよいほど遠い恒星を基準とすれば,観測される恒星位置の変動は年周視差と固有運動によるものとである。…

【視差】より

…同一点を異なった2点から眺めたときに見える方向の違い,すなわち,二つの方向の間の角度を視差という。恒星の場合,地球の公転軌道上の位置の違いで視差があらわれるので,年周視差という。また,地球軌道の半長軸を基線尺にして三角測量の方法で恒星までの距離が決定できるのでこれを三角視差ともいう。…

※「年周視差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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