宇屋村(読み)うやむら

日本歴史地名大系 「宇屋村」の解説

宇屋村
うやむら

[現在地名]西郷町東町ひがしまち

目貫めぬき村の東に位置し、村境を東郷川が流れる。正保国絵図では架橋されており、東郷のうち宇屋町とみえる。貞享五年(一六八八)の「増補隠州記」によれば、東郷村の枝郷で本田高はなく、延宝(一六七三―八一)初め新畑を開いたが東郷村に高入れ、小物成も同村の項に記載され、竈役銀一九匁・漁請役八六匁七分となっている。家数四八のうち御役目屋敷一九、人数二三六、牛八・馬一。漁労を専らとし、船数二四で、鰤・烏賊・鮑・生海鼠・和布・荒和布・飛魚・鯛などを水揚げした。


宇屋村
うやむら

[現在地名]佐伯町宇生うぶ

王子おうじ川中流域に集落がある。東は矢田部やたべ村、西は土生はぶ村。慶長一〇年(一六〇五)備前国高物成帳(備陽記)佐井木さいき庄宇屋村とある。寛永備前国絵図に村名がみえ、高二九五石余。「備陽記」では田畠一九町四反余、家数五七・人数三三七、岡山城下京橋きようばしまで道程六里一五町、池四。天保年間の「磐梨郡三組手鑑」によれば、直高四一五石余、家老土倉四郎兵衛の給地。田高二三四石余・一四町九反余・物成一五五石余、畑高五四石余・四町八反余・物成二八石余、開田畑八畝余・新開畑二一歩余、家数四六、うち本村四一・むこう一一(数値が合わないが史料のまま)、檀家は寺山てらやま村の本久ほんきゆう寺四四、和気村(現和気町)本成ほんじよう寺二、人数一八五、牛一七・馬二(土倉四郎兵衛御預)、宮一(諏訪大明神)、池四、分木一、山三〇三町余、うち宮林一反・百姓自林三町余・野山入会三〇〇町余、土倉四郎兵衛藪四ヵ所・九畝余、育麦蔵一(二間・三間半)、居商人二・笊振商人一・屋根屋一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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