宇野気新村(読み)うのけしんむら

日本歴史地名大系 「宇野気新村」の解説

宇野気新村
うのけしんむら

[現在地名]宇ノ気町宇野気うのけ

宇ノ気川河北潟に注ぐ河口デルタに位置し、延宝二年(一六七四)宇気うのけ村から分村独立した(改作所旧記)。文政九年(一八二六)の河北郡図によれば、西の宇ノ気川、東の悪水あくすい(鉢伏川とも)の間、宇ノ気川支流をまたぐ低湿地を占める。寛永二〇年(一六四三)加賀藩が新米売買を取締る番所(民家を借用)を置き宇野気口と称したが(河合録)、正保四年(一六四七)当時すでに土砂で河口が遠のき、正常な橋も架けられなかった(「加越能三州道程記」加越能文庫)。「加賀志徴」が引く「加邦録」によれば当地の橋の上流には池があり、水質は「毒水にて有之由、手にても不可洗と也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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