安ぞ・焉ぞ・悪ぞ・奚ぞ・寧ぞ(読み)いずくんぞ

精選版 日本国語大辞典 の解説

いずくん‐ぞ いづくん‥【安ぞ・焉ぞ・悪ぞ・奚ぞ・寧ぞ】

〘副〙 (「いずく(何処)にぞ」の変化した語) 漢文訓読用語で、下に推量表現を伴って反語を表わす。どうして(…であろうか、そうではない)。
※漢書楊雄伝天暦二年点(948)「焉(イツクソ)八龍の委虵たるに駕せむや」
[語誌]「いづくにぞ」は元来「何処に…あろうか」の意。「何処に…の可能性があろうか」のような意味を経て、反語の副詞に落ち着いたものと思われる。→「いずこ(何処)」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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