安用村
あんようむら
[現在地名]上川村七名
柴倉川左岸に位置し、北西は相高島村。文禄三年(一五九四)七月の蒲生氏高目録帳(内閣文庫蔵)に「河用 九十一石四斗六升」とあり、当村に比定される。元和六年(一六二〇)の漆木役は九〇八本二分、寛永一五年(一六三八)の山役は五匁(津川旧記)。また貞享二年(一六八五)の地下風俗家業旧例改帳(玉木敏雄氏蔵)によれば初春から材木を伐り、養蚕を営んで収納を補った。
安用村
やすもちむら
[現在地名]東予市安用
周桑平野の西山麓の村で、大明神川の中流右岸にある。南は高知村(現周桑郡丹原町)に、北は石延村に接する。村の東に佐々久山丘陵があり、その東に安用出作村がある。
「和名抄」によると安用は桑村郡に属したとされる。
慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)の桑村郡の項に「安用村 日損所、芝山有、林少有」とみえ、村高は八一六石五斗八合、うち田方七二九石二斗七升六合、畠方六七石二斗三升二合とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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