安田躬弦(読み)やすだみつる

改訂新版 世界大百科事典 「安田躬弦」の意味・わかりやすい解説

安田躬弦 (やすだみつる)
生没年:1758-1816(宝暦8-文化13)

江戸中期の国学者。初めの名は若沖。通称は一菴。号は棗本(なつめがもと)。福井藩医。賀茂季鷹に従い和歌を学びその才を発す。江戸に住み加藤千蔭,村田春海清水浜臣,屋代弘賢らと交友,文雅をもって知られた。詠歌は《近世名所歌集》《鰒玉集》などに収載され,編著に《安濃の日記》《草根集私鈔類題》《大和物語直解》《和歌大手仁葉秘極抄》などがある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安田躬弦」の解説

安田躬弦 やすだ-みつる

1763-1816 江戸時代中期-後期の医師,歌人
宝暦13年生まれ。越前(えちぜん)福井藩医。江戸藩邸で藩主松平治好(はるよし)の妻定姫につかえた。和歌を賀茂季鷹(すえたか)にまなび,村田春海(はるみ),加藤千蔭らと親交があった。文化13年1月5日死去。54歳。初名は若冲。通称は一庵。号は棗本。編著に「安濃の日記」「安田躬弦詠」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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