安部氏(読み)あべうじ

改訂新版 世界大百科事典 「安部氏」の意味・わかりやすい解説

安部氏 (あべうじ)

近世大名。信濃国諏訪郡の出で,のち駿河安部谷に移ったという。信勝はもと今川氏に仕え,1568年(永禄11)より徳川家康に属する。1649年(慶安2)信盛のとき1万9200石の大名となる。その後,分知・加増による石高増減があったが,1701年(元禄14)信峯以降は2万0200石。陣屋を武蔵岡部におき,1868年(明治1)信発(のぶおき)のとき三河半原に移す。当主は従五位下丹波守または摂津守に叙任大番頭大坂定番などの就任者を多く出している。維新後は子爵
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関連語 大森

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安部氏」の意味・わかりやすい解説

安部氏
あべうじ

姓は滋野氏とも,源氏ともいう。信濃海野氏の一族で,真田氏らと同族。刑部大輔信真が駿河国安部郡安部谷に住んで以来安部氏を称した。室町時代以来今川氏に仕えたが,のち徳川氏に従い,三河半原に封じられ,明治にいたって子爵。

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