大番頭(読み)オオバンガシラ

デジタル大辞泉 「大番頭」の意味・読み・例文・類語

おおばん‐がしら〔おほバン‐〕【大番頭】

大番衆の長。
大番組の長。

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精選版 日本国語大辞典 「大番頭」の意味・読み・例文・類語

おおばん‐がしらおほバン‥【大番頭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鎌倉幕府職名。大番衆の長。
  3. 江戸幕府の職名。大番組の隊長
    1. [初出の実例]「故大坂城代阿部備中守正次、〈略〉一六年八月大番頭になり」(出典:徳川実紀‐慶安元年(1648)七月一八日)

おお‐ばんとうおほ‥【大番頭】

  1. 〘 名詞 〙 商店使用人の長である番頭の中で筆頭の者。総支配人
    1. [初出の実例]「花盛りで・心のちらぬ大ばん頭」(出典:雑俳・化粧紙(1826))

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旺文社日本史事典 三訂版 「大番頭」の解説

大番頭
おおばんがしら

江戸幕府の職名
江戸城警護および江戸市中の警備にあたる大番12組が1632年までに編成された。その各組の長が大番頭で,老中支配に属した。最初譜代大名から任じられ,のちに上級旗本から選ばれた。

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世界大百科事典(旧版)内の大番頭の言及

【大番】より

…幕府開設後の1607年(慶長12)大御所家康の膝下駿府にまた3組が編成され,その後32年(寛永9)にさらに3組が取り立てられてつごう12組となり,以後これが定数となった。各組は大番頭1人(老中支配,菊間詰,諸大夫),大番組頭4人(頭支配,躑躅間詰,御目見以上),大番士50人(頭支配,御目見以上),与力10人(御目見以下,役上下,御抱場),同心20人(御目見以下,御抱場)で編成された。1723年(享保8)の制では,大番頭は役高5000石,大番組頭は600石,大番士は200石,与力は現米80石,同心は30俵二人扶持であり,役料は支給されず,そのかわりに在番中はそれぞれに役高の1倍の合力米が与えられた(ただし,1万石以上のものが大番頭になったときには1万石を支給する)。…

【番頭】より

…足軽,同心,徒士(かち)などの組(歩兵)の頭(足軽大将)である物頭の上位,家老につぐ地位にあった。江戸幕府の大番頭(役高5000石),書院番頭(同4000石),小性組番頭(同)が諸藩の番頭にあたる。いずれも諸大夫(しよだいぶ)の格であり,側衆(そばしゆう)(役高5000石),留守居(るすい)(同)と並んで,旗本の役職中最高の格式を誇った。…

※「大番頭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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