大坂定番(読み)おおさかじょうばん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大坂定番
おおさかじょうばん

江戸幕府の職名城番ともいい,大坂城に在勤して京橋口,玉造口の内外警備した。1~2万石の小大名2名を定員とし,その下に与力同心をかかえていた。任期は定まっておらず,老中支配で,大坂鉄砲奉行,同弓奉行など諸奉行を監督した。創設年代には元和7 (1621) 年,同9年の両説がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

大坂定番【おおさかじょうばん】

大坂城を警護する江戸幕府の軍事組織である大坂在番の一つ。大坂城番とも。1623年に創設され,老中支配。職掌は大坂城の諸奉行を統括し,城内の維持管理にあたることで,2〜3万石の譜代大名が任じられた。定数は京橋口定番・玉造(たまつくり)口定番各1名。月番制で,任期は不定。与力30騎・同心100人が付属し,役料3000俵。役宅も支給された。なお大坂在番にはほかに大番・加番・目付があった。→大坂城代

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

おおさかじょうばん【大坂定番】

江戸幕府の職名。城番ともいう。老中支配,京橋口,玉造口各定番1名。大坂城京橋口内外と北の外曲輪(くるわ)筋鉄門の警衛,玉造口内外と東仕切の警備に当たった。《柳営補任》によれば1621年(元和7)高木正次稲垣重綱任命されたのが初めで,両名のあとしばらく空白があったが復活,幕末に及んだ。京橋口29名,玉造口28名が就任。1万~2万石の大名から選ばれ,任期は不定で長期は27年,短期は1年未満,大番頭から転じ,奏者番また若年寄となる例が多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

おおさかじょうばん【大坂定番】

江戸幕府の職名。大坂城に在勤し、京橋口・玉造口の警備に当たった。定員二名。二万石以下の小大名を任命。城番。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

おおさか‐じょうばん おほさかヂャウバン【大坂定番・大坂城ジャウ番】

〘名〙 江戸幕府の職名。大坂城に在勤して京橋口、玉造口の警備に当たる。定員二名。老中の支配下にあり、与力、同心が付属する。元和七年(一六二一)頃に設けられ、二万石以下の小大名を任命。定番の下には、大坂破損並材木奉行、同鉄砲奉行、同弓奉行、同具足奉行、同金奉行が置かれた。〔東職紀聞(古事類苑・官位七三)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の大坂定番の言及

【摂津国】より

…こうして大坂は西日本の諸大名に対する幕府の軍事的拠点となった。19年伏見城代内藤信正を直領となった大坂に移して大坂城代制が創始され,23年には大坂定番制が制度化された。大坂城代は定番,加番をひきいて城中を警衛し,大坂東西町奉行,堺奉行を監督して町つづきを管轄すること,摂・河・泉・播の直領の徴租と訴訟,裁判をあつかい,さらに西日本の大名を監視することを任とした。…

※「大坂定番」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

別腹

1 これ以上は食べられない満腹状態でも甘い菓子なら食べられることを、別の腹に入るといった語。「甘いものは別腹」2 「べっぷく(別腹)」に同じ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android