宗得寺(読み)そうとくじ

日本歴史地名大系 「宗得寺」の解説

宗得寺
そうとくじ

[現在地名]岩泉町小本

小本おもと集落背後の山麓にある。生蓮山と号し曹洞宗で、本尊釈迦如来。江戸時代には常安じようあん(現宮古市)の末で報恩ほうおん(現盛岡市)の支配下にあった(邦内郷村志)。正保四年(一六四七)に小本土佐が常安寺五世龍浦を開山として、寺領を喜捨して建立、自らの法名を寺号としたと伝える。正保年間以前は天台宗であったというが不詳。小国おぐに(現川井村)から来住した甲斐武田氏の一族武田忠直五男長政が文亀三年(一五〇三)小本寺に入って修行、のち千徳せんとく(現宮古市)の天台宗安楽あんらく院より得度を受けたとの説があり(川井村郷土誌)、かつてあった天台宗小本寺がやがて廃寺となり、のちに曹洞宗宗得寺として再興されたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android