宗得寺(読み)そうとくじ

日本歴史地名大系 「宗得寺」の解説

宗得寺
そうとくじ

[現在地名]岩泉町小本

小本おもと集落背後の山麓にある。生蓮山と号し曹洞宗で、本尊釈迦如来。江戸時代には常安じようあん(現宮古市)の末で報恩ほうおん(現盛岡市)の支配下にあった(邦内郷村志)。正保四年(一六四七)に小本土佐が常安寺五世龍浦を開山として、寺領を喜捨して建立、自らの法名を寺号としたと伝える。正保年間以前は天台宗であったというが不詳。小国おぐに(現川井村)から来住した甲斐武田氏の一族武田忠直五男長政が文亀三年(一五〇三)小本寺に入って修行、のち千徳せんとく(現宮古市)の天台宗安楽あんらく院より得度を受けたとの説があり(川井村郷土誌)、かつてあった天台宗小本寺がやがて廃寺となり、のちに曹洞宗宗得寺として再興されたものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む