宗林寺(読み)しゆうりんじ

日本歴史地名大系 「宗林寺」の解説

宗林寺
しゆうりんじ

[現在地名]羽須美村下口羽

琵琶甲城びわこうじよう山西麓にあり、広い境内をもつ。大雄山と号し、臨済宗天龍寺派。本尊釈迦如来。永正三年(一五〇六)浩雲の開基とされ、天文年中(一五三二―五五)琵琶甲城主口羽通良の菩提寺となり、通良は水田一町九反余・畠二町四反・山林二五町歩を寺領として寄進したという。慶長三年(一五九八)の検地状控(宗林寺文書)に寺領二〇石余、寛政三年(一七九一)浜田藩主巡見の際の庄屋書上(柚木家文書)にも寺領二〇石余とある。本堂は初め裏山の丘上にあったが、のち毛利氏の防長移封に従った口羽氏の居館跡地といわれる現在地に移転したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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