朝日日本歴史人物事典 「宗義達」の解説
宗義達
生年:弘化4.11.6(1847.12.13)
幕末の対馬藩主。のち重正と改名。文久2(1862)年父義和の隠居を受け家督を相続,5万2170石余を領したが,幕府からは対馬国主10万石格を与えられていた。3年上京して孝明天皇の加茂,石清水行幸に従うなど長州藩に接近した。明治1(1868)年新政府より朝鮮との外交を従来通り委任された。版籍奉還により厳原藩知事となり,廃藩置県後外務大丞に就任,次いで対朝鮮外交の役目を解かれ,5年大丞を免官,さらに7年から8年まで再び外務大丞を務めた。17年伯爵。
(上野秀治)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報