草野心平の詩集。1948年(昭和23)大地書房刊。49年第1回読売文学賞受賞。これまでの心平の蛙(かえる)の詩の集大成で、3部に分かれ、Ⅰは『日本沙漠(さばく)』より、Ⅱは『蛙』より、Ⅲは『第百階級』より再録の計49編を収録。「蛙は心平のヘソのごとき存在」(村野四郎)といわれるように、それぞれ作者の40代、30代、20代の素顔をうかがわせる。高村光太郎の題字に加え、それぞれ蛙を素材にした土門拳(どもんけん)の写真、岡鹿之助(しかのすけ)、海老原(えびはら)喜之助、三岸節子、庫田(くらた)叕(てつ)の素描、串田(くしだ)孫一の印鑑に、深井史郎作曲による心平の詩『祈りの歌』の楽譜が付されている。
[飛高隆夫]
『『草野心平詩集』(旺文社文庫・新潮文庫)』
機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...