宝蓮寺(読み)ほうれんじ

日本歴史地名大系 「宝蓮寺」の解説

宝蓮寺
ほうれんじ

[現在地名]秦野市蓑毛

大山のほぼ真南に位置し、大山参詣の西の入口にある。臨済宗建長寺派、金剛山と号する。本尊薬師如来。開山は鎌倉建長寺一三世の仏国応供禅師で、当寺の北方山中に開山修行の場と伝える鬚僧ひげそう滝がある。また「扶桑禅林僧宝伝」の塩山えんざん(現山梨県塩山市)向嶽こうがく寺開山抜遂得勝の項に「毛山教院之古寺」とみえ、衆徒三〇〇余人を教化したとある山居の場所は不明だが、当寺とのかかわりが推測される。寛文九年(一六六九)蓑毛みのげ村の領主の揖斐与右衛門が当寺に与えた定(宝蓮寺文書)によると、蓑毛地内の大破していた金剛山薬音やくおん寺を一族の迎接院宝蓮信女菩提のために現在地に再興し、寺号も宝蓮寺に改めたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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