宮ノ川村(読み)みやのかわむら

日本歴史地名大系 「宮ノ川村」の解説

宮ノ川村
みやのかわむら

[現在地名]三原村宮ノ川

上長谷かみながたに村の南西、三原川支流流域にある村で、三原郷一村。「土佐州郡志」は「東西一里南北二十町許、戸凡三十余、其土黒」と記す。峠を北に越すと中筋なかすじ川流域に出る。

村名は天正一七年(一五八九)の三原宮ノ川地検帳にみえ、検地面積二六町九反余、屋敷数二二うち居屋敷一二。大半は「御公領分」とされる。江戸時代の当村は元禄郷帳によると本田高二七〇石余。正徳六年(一七一六)の大庄屋差出(生城文書)では反別三二町一反(うち新開分五町二反)、家数三六、人数一四三、運上物に竹五一荷、雁皮九〇〇匁、茶株六千四四三株、椿株五七株、麻苧五千四〇〇貫があり、牛一六、馬二六。寛保郷帳では家数三四、人数一三二、馬二四、猟銃一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android