20世紀日本人名事典 「宮入行平」の解説
宮入 行平
ミヤイリ ユキヒラ
昭和期の刀匠
- 生年
- 大正2(1913)年3月17日
- 没年
- 昭和52(1977)年11月24日
- 出生地
- 長野県埴科郡坂城町
- 本名
- 宮入 堅一
- 別名
- 旧名=宮入 昭平(ミヤイリ アキヒラ)
- 学歴〔年〕
- 坂城町高小〔大正15年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 新作日本刀展総裁名誉賞(第5回)〔昭和15年〕,作刀技術発表会特賞(第1回〜5回)〔昭和30〜35年〕,信毎文化賞〔昭和31年〕,坂城町名誉町民章〔昭和37年〕
- 経歴
- 若いころから作刀を志望、昭和12年24歳で上京し、赤坂の栗原彦三郎の日本刀鍛錬伝習所に入門。持前の研究熱心から、古い兜から釘に至るまでの地鉄(じがね)の材料を分析しては自家製鋼法を編み出し、古名刀に似た美しさと迫力のある数多くの作品を発表した。25年第59回伊勢神宮式年遷宮御神宝の神刀を制作、以後第60、61回用も制作。他に靖国神社、東郷神社の太刀、常睦宮華子妃殿下の守り刀などの傑作を残している。38年人間国宝。著書に「刀匠一代」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報