宮原古墳
みやはらこふん
[現在地名]有田市宮原町滝
長峰山脈の白倉山から派生する尾根の中腹斜面、標高九〇メートルに位置する。三王塚ともよばれ、三基の古墳が確認されていたが、蜜柑畑の開墾などで一基が消滅し、残る二基も墳丘は削平され、まったく旧状を失った。そのため墳丘の形態および規模は判然としない。
二基のうち下段にあるものを宮原古墳とよび、昭和五四年(一九七九)発掘調査が実施され、玄室・前道・羨道をもつ横穴式石室を主体部とする古墳であることが判明した。玄室の奥壁には床面より二・一五メートルの位置に結晶片岩の一枚石を使用した石棚が架構されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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