日本歴史地名大系 「宮地岳神社」の解説 宮地岳神社みやじだけじんじや 佐賀県:伊万里市桃川村宮地岳神社[現在地名]伊万里市松浦町桃ノ川 東分字宿山松浦川の桃川(もものかわ)橋の東、番所跡背後の高台にある。馬(うま)ノ頭(かしら)の桶樋(→桃川村)は一ヵ年おきにはめかえ、また流失破損の度ごとに修理や造作を必要とし、莫大な経費を伴うが、従来藩給であったものが明治六年(一八七三)の地租改正以後は関係集落の負担となった。そこで桃川村では隣村の川原(かわばる)との境の空毛(くうげ)山に集落共有の「もやい山」をもったがいつの間にかこれが転売され、下分(しもぶん)対東分(ひがしぶん)・上原(うわばる)の争論となる。明治二三年伊万里裁判所へ訴え東分・上原側が敗北。次いで長崎控訴院に訴え同二四年勝訴。こんどは下分より同年大審院に訴え、同二五年東分・上原が勝訴。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by