宮地神社(読み)みやじじんじや

日本歴史地名大系 「宮地神社」の解説

宮地神社
みやじじんじや

[現在地名]城南町宮地

まいばら台地の西端、通称宮地台地上に鎮座し、七所しちしよ宮とか七所大明神社と称したが、明治五年(一八七二)現称に改めた。旧郷社。祭神一宮である健磐龍命を筆頭に、八幡神、続いて甲佐・国造・金凝・田鶴原・雨宮。宝亀元年(七七〇)阿蘇大宮司が勧請したとする由緒書があり、八幡神は寿永二年(一一八三)源頼朝が関東永池より相殿に勧請したとするが、ともに不確かである。中世隈牟田くまむた庄の鎮守(荘社)であったと想定される。廻江手永略手鑑には「隈牟田庄鎮守七所宮八月十五日祭礼角力」、「事蹟通考」は「隈荘七所神社拝殿ニ洪鐘アリ其銘ニ文永五年二月岳牟田御荘トアリ」と隈(岳)牟田庄とのかかわりを示唆する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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