宮沢昭(読み)ミヤザワ アキラ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「宮沢昭」の解説

宮沢 昭
ミヤザワ アキラ


職業
ジャズ・サックス奏者 フルート奏者

専門
テナーサックス

生年月日
昭和2年 12月6日

出身地
長野県 松本市

学歴
長野県立二中卒

経歴
陸軍戸山学校軍楽隊に入隊クラリネットを吹く。昭和20年復員後、テナーサックスに転向。米軍クラブ出演の数多いバンドを歩き、当時を代表する秋吉敏子守安祥太郎渡辺貞夫共演。また、ピアニスト佐藤允彦を発掘している。急成長してロリンズ系では他の追従をゆるさなかった。一時ジャズ界から遠のき、主としてスタジオ・ミュージシャンとして仕事を続ける。56年「マイ・ピッコロ」を発表して第一線に復帰。以後、62年に名古屋でリサイタルを開くほか、自己のカルテットを率いて全国各地で活躍。平成4年浅川マキ・プロデュースで「野百合」を発表。日本のモダン・ジャズの確立に大きく貢献した。ほかのレコードに「ナウズ・ザ・タイム」「フォー・ユニック」「いわな」など。

受賞
ジャズ・ディスク大賞(日本ジャズ賞 第15回・17回・19回)〔昭和56年・58年・60年〕「マイ・ピッコロ」「グリーン・ドルフィン」「ラウンド・ミッドナイト

没年月日
平成12年 7月6日 (2000年)

伝記
ジャズ旋風―戦後草創期伝説 高橋 一郎,佐々木 守 編著(発行元 三一書房 ’97発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の宮沢昭の言及

【ジャズ】より

…その意味で1961年1月,黒人ドラマー,アート・ブレーキー率いるジャズ・メッセンジャーズJazz Messengersの来日公演が知識層に与えたカルチャー・ショックは重要である。黒人ルーツとしてのジャズがあらためて見直され,地道に黒人バップ,ハード・バップを学んできた宮沢昭(1928‐ 。テナーサックス,フルート),渡辺貞夫(1933‐ 。…

※「宮沢昭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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