宮窪町(読み)みやくぼちよう

日本歴史地名大系 「宮窪町」の解説

宮窪町
みやくぼちよう

面積:一九・五三平方キロ

おお島の東北半を占める町。島・島・見近みちか島・九十九つくも島など沿岸の島々と東南海上一〇キロにある四阪しさか島を含む。西南山地によって吉海よしうみ町に隣接する。標高三八一・九メートルの念仏ねんぶつ山を中心に、大半が急峻な山地で、山麓には果樹園が広がり、集落は海岸にほぼ二キロおきに並んでいる。本島と四阪島・鵜島のほかは無人島である。

町の産業は農業のほか漁業・石材業と多様であり、別子銅山の四阪島製錬所をもつ島、酒造労働者である宮窪杜氏の出身地としても知られているが、昭和三五年(一九六〇)頃から人口が急減し、同三九年に離島振興地域の指定を受けた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報