日本歴史地名大系 「宮谷町」の解説 宮谷町みやだにまち 長崎県:下県郡厳原町府中城下宮谷町[現在地名]厳原町宮谷桟原(さじきばら)の南、中村(なかむら)町の北に位置し、国府五ッ里の上里(かみざと)にあたる。上宮谷・下宮谷に分れ、茶屋(ちやや)町(上裏町)・下裏(しもうら)町・長隈(ながくま)・煙硝(えんしようざえ)のほか、成相(なりあい)山と清水(しみず)山の間の谷に成相がある。風神(ふうじん)の森を宮谷山と称したことに由来する地名とされ(津島紀事)、当時すでに神社は廃されていた。風神の北にある愛宕(あたご)山の愛宕神社も廃されている。愛宕山に発する白(しら)川は煙硝を経て下宮谷の裏手で本(ほん)川に合流するが、永禄一〇年(一五六七)当地に隠居した宗義調が「宮谷の奥まで清き滝津瀬の流れてすむを誰か白川」と詠んだという(対州編年略)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by