…戦前にも独立プロはあったが,この戦後の独立プロ・ブームの特徴は左翼独立プロを中心とするところにあった。 これらの独立プロから山本薩夫《箱根風雲録》《真空地帯》(ともに1952),《太陽のない街》《日の果て》(ともに1954),《浮草日記》(1955),《台風騒動記》(1956),亀井文夫《母なれば女なれば》(1952),《女ひとり大地を行く》(1953),家城(いえき)巳代治《雲ながるる果てに》(1953),《ともしび》(1954),《姉妹》(1955),《こぶしの花の咲く頃》(1956),《異母兄弟》(1957),今井正《山びこ学校》(1952),《にごりえ》(1953),《ここに泉あり》(1955),《真昼の暗黒》(1956),新藤兼人《原爆の子》(1952),《女の一生》(1953),《どぶ》(1954),吉村公三郎《夜明け前》(1953),《足摺岬》(1954),五所平之助《朝の波紋》(1952),《煙突の見える場所》(1953),今泉善珠《村八分》(1953),山村聡《蟹工船》(1953),それに日教組製作の《ひろしま》(1953。関川秀雄監督)といった作品も生まれた。…
※「家城巳代治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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