宿井村(読み)しゆくいむら

日本歴史地名大系 「宿井村」の解説

宿井村
しゆくいむら

[現在地名]田布施町大字宿井

石城いわき山の南西に位置し、南は川西かわにし、北は塩田しおた(現大和町)、西は三輪みわ(現大和町)、東は波野はのの各村と接する。村内のほとんどが丘陵地で、田布施川の支流が流れ、流域農地がある。近世は熊毛宰判に属した。

村名は慶長一五年(一六一〇)検地帳にみえ、「注進案」は「当村宿井吉井と弐ケ村ニ御座候所、安永之頃宿井村え寄せ村ニ相成候」と記す。村名の由来は同書に「市と申所ニ纔幅弐尺余、竪は今流るゝ所凡百四拾四間あり、此流より宿井と唱へ」といい、また「石城之神社の行幸を此地ニ奉り借殿を建営して室殿原、又は宿院原といへり、院之字略してシユクイともいへるか」と記す。

慶長一五年の検地帳によれば田四八町四反余で石高六九七石一斗余、畠二一町一反余で石高七四石三斗余、総石高八二六石五斗余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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