寄り縋る(読み)ヨリスガル

デジタル大辞泉 「寄り縋る」の意味・読み・例文・類語

より‐すが・る【寄り×縋る】

[動ラ五(四)]
からだを寄せてとりつく。すがりつく。「―・って泣く」
力として頼む。「人の情けに―・る」
[類語]すがる取りすがるすがり付く取り付く追いすがる負んぶに抱っこ杖とも柱とも藁にもすがる溺れる者は藁をも掴む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寄り縋る」の意味・読み・例文・類語

より‐すが・る【寄縋】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 寄り添ってすがる。すがりつく。
    1. [初出の実例]「葛木に寄縋って、一石橋から来たお千世が」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉二八)
  3. 力として頼む。ただひたすらに頼りとする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「此老人の親切なるこそ幸福なれ頼(ヨ)り縋りて何になり身の落着たのまんに」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉二〇)

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