ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「密庵咸傑」の意味・わかりやすい解説
密庵咸傑
みったんかんけつ
Mi-an-xian-jie
[没]淳煕13(1186)
中国,南宋の臨済宗揚岐派の高僧。福州福清県 (福建省) の人。応庵曇華の法嗣。径山 (きんざん) 万寿寺,霊隠寺などの諸大寺に住し,晩年,四明天竜山に隠退して没した。璋禅人に与えた法語の『密庵咸傑墨跡』 (国宝) が日本に将来され,京都,大徳寺の竜光院に伝わる。この掛幅のために,その茶室密庵席に密庵床が設けられたといわれる。
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