ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲラシウス2世」の意味・わかりやすい解説
ゲラシウス2世
ゲラシウスにせい
Gelasius II
[没]1119.1.29. ブルゴーニュ,クリュニー
ナポリ王国出身の第161代教皇(在位 1118~19)。本名 Giovanni Da Gaeta。教皇ウルバヌス2世(在位 1088~89)により枢機卿(→カーディナル)に任命され,モンテカッシーノからローマへ呼ばれた。神聖ローマ皇帝ハインリヒ5世(在位 1106~25)と叙任権論争を戦った教皇パスカリス2世(在位 1099~1118)を熱心に擁護し,その死後 1118年1月に教皇に選出された。対立教皇グレゴリウス8世(在位 1118~21)を擁立したハインリヒ5世により 2度もローマから追放され,クリュニー修道院でランスでの会議の開催を計画中に死去し,そこに埋葬された。
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