20世紀日本人名事典 「富岡惣一郎」の解説
富岡 惣一郎
トミオカ ソウイチロウ
昭和・平成期の洋画家
- 生年
- 大正11(1922)年1月8日
- 没年
- 平成6(1994)年5月31日
- 出生地
- 新潟県高田市南本町
- 学歴〔年〕
- 高田商卒
- 主な受賞名〔年〕
- 新制作展新作家賞(第25回)〔昭和36年〕,現代日本美術展コンクール賞〔昭和37年〕「黒い線」,新制作展新制作協会賞(第26回)〔昭和37年〕「黒い点」,サンパウロ・ビエンナーレ近代美術館賞〔昭和38年〕,東郷青児美術館大賞(第7回)〔昭和59年〕「White No1」
- 経歴
- 昭和28年新制作展に初入選。33年ナビス画廊で個展。35〜40年三菱化成工業アートディレクター。37年日本橋画廊で個展を開き、38年にサンパウロ・ビエンナーレで近代美術館賞を受賞し、新制作協会会員となる。40年から47年までニューヨークで制作活動、日本美術ブームの先駆けとなる。49年から毎年銀座・和光で個展を開催。雪の作家と呼ばれ、特殊な白絵の具と大型ナイフを使って、墨絵の情感を持つ“トミオカホワイト”の世界を築く。のちにヘリコプターによる雪中取材を続け、58年の「雪・信濃川」の連作などの成果を生んだ。他の作品に「雪国水の表情」「雪国風」「White No1」など。平成2年新潟県八海山文化村にトミオカホワイト美術館が開館、大作300点余りが収蔵される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報