富来浦(読み)とみくうら

日本歴史地名大系 「富来浦」の解説

富来浦
とみくうら

[現在地名]国東町富来浦

富来村の東方、富来川河口部にあり、伊予灘の海岸線に並行して国東道が通る。すぐ西手に柳迫やなぎさこがある。小倉藩元和人畜改帳に御蔵納分のうち浦手富来村とあるのが当地と考えられ、高一〇七石余で、家数三一のうち本百姓・小百姓六、隠居・名子・庭屋・牛屋など二五、男五九(うち名子三)・女四一、牛四。正保郷帳・元禄郷帳・天保郷帳では富来村のうちで、旧高旧領取調帳では高二六九石余とあり、また当浦のうちとして柳迫村二六八石余が記載される。「伊能忠敬測量日記」によれば富来浦および柳迫村にも本郷の富来村と別に庄屋が置かれていたが、文化七年(一八一〇)当時は柳迫は当浦の庄屋が兼帯していたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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