富永有隣(読み)とみなが ゆうりん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富永有隣」の解説

富永有隣 とみなが-ゆうりん

1821-1900 幕末-明治時代の武士,教育家。
文政4年5月14日生まれ。長門(ながと)(山口県)萩藩士。山県太華(やまがた-たいか)の門人。野山獄中で吉田松陰を知り,のち松下村塾でおしえる。明治2年藩の兵制改革に反対して脱隊騒動を指導,12年東京の石川島監獄につながれる。17年出獄,19年帰郷し,帰来塾をひらいた。明治33年12月20日死去。80歳。名は徳,悳彦。通称弥兵衛。号は陶峰,履斎,蘇芳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の富永有隣の言及

【松下村塾】より

…松下村塾の双璧とみなされる久坂玄瑞高杉晋作が入門したのは57年と思われる。この年,松陰は獄中で知り合った富永有隣が出獄したのを迎えて松下村塾の師とした。杉家宅地内にあった小屋を修補して塾舎としたのもこの年である。…

※「富永有隣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む