富貴天にあり(読み)ふうきてんにあり

故事成語を知る辞典 「富貴天にあり」の解説

富貴天にあり

財産や高い地位を手に入れられるかどうかは、人間の力ではどうにもならない、ということ。

[使用例] 先生、おことばは謝しますが、憂いはおやめ下さい。――死生命アリ、富貴天ニアリ――何の馬一匹が私の生涯をさまたげ得ましょう[吉川英治三国志|1939~43]

[由来] 「論語がんえん」に出て来る、孔子弟子のことばから。「死生命有り、富貴天に在り(人間の寿命も、財産や地位も、すべて天命によるものだ)」と述べて、そういうことで悩むのはやめよう、と呼びかけています。

[解説] 「論語」の原文通り、「死生命ありペアにしてよく使われます。

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ことわざを知る辞典 「富貴天にあり」の解説

富貴天にあり

富貴は天の与えるもので、人が望んで得られるものではない。富貴を得るのは実力ではなく運によるものである。

[解説] 「論語―顔淵」の「死生命に有り、富貴天に有り」によることば。

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