富部神社(読み)とべじんじや

日本歴史地名大系 「富部神社」の解説

富部神社
とべじんじや

[現在地名]南区呼続町七丁目

呼続よびつぎ公園の東端にある。祭神は須佐之男命など。旧郷社。戸部とべ村では氏神として若宮わかみや八幡社を祀っていたが、慶長八年(一六〇三)津島神社(現津島市)の分神を勧請した。以来清須きよす(現西春日井郡清洲町)城主松平忠吉の祈願するところとなり、同一一年天王領として一〇〇石を与えられた。蛇毒じやどく天王社ともいう(尾洲愛智郡富部天王縁起)。歴代藩主の敬神を受け、「尾張名所図会」には広大な境内が描かれ、末社として八王子社・三十番神社・金比羅社などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android