富部神社(読み)とべじんじや

日本歴史地名大系 「富部神社」の解説

富部神社
とべじんじや

[現在地名]南区呼続町七丁目

呼続よびつぎ公園の東端にある。祭神は須佐之男命など。旧郷社。戸部とべ村では氏神として若宮わかみや八幡社を祀っていたが、慶長八年(一六〇三)津島神社(現津島市)の分神を勧請した。以来清須きよす(現西春日井郡清洲町)城主松平忠吉の祈願するところとなり、同一一年天王領として一〇〇石を与えられた。蛇毒じやどく天王社ともいう(尾洲愛智郡富部天王縁起)。歴代藩主の敬神を受け、「尾張名所図会」には広大な境内が描かれ、末社として八王子社・三十番神社・金比羅社などがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「富部神社」の解説

富部神社

愛知県名古屋市にある神社。1606年、徳川家康の4男、松平忠吉の病気平癒の成就後に本殿拝殿、祭文殿、廻廊が建てられたとされる。本殿は国指定重要文化財。

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