普及版 字通 「寰」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] カン(クヮン)・ケン
[字訓] よのなか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(かん)。死者の復生を願って、衣襟の間に玉をおく形で、(還)の初文。そのまるい玉を(環)という。〔説文新附〕七下に「王の封、畿の縣なり」とみえる。字は屋の象である宀(べん)に従うが、語義が拡大されて、その治下の地域をいい、天下・宇宙をもいう語となった。また都市を人寰といい、世間の意に用いる。

[訓義]
1. 宮殿、宮
2. 直轄領地、支配する領域。
3. 宇内、宇宙。
4. 人寰、よのなか。
5. 縣と通じ、その音によむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕寰 サト・クカ 〔字鏡集〕寰 ウチ・サト・クカ・カチ

[熟語]
寰域寰宇・寰寰界寰海寰観寰極寰区寰中寰甸寰土寰内
[下接語]
宇寰・畿寰・区寰・人寰・塵寰・仙寰・通寰・民寰

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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