寰中(読み)かんちゅう

精選版 日本国語大辞典 「寰中」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちゅうクヮン‥【寰中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天子の直轄する地域畿内(きない)
    1. [初出の実例]「遂使徳被寰中、威懐海外」(出典家伝(760頃)上)
  3. 天子のおさめる所。国内
    1. [初出の実例]「寰中唯守礼 海外都無怨」(出典:本朝文粋(1060頃)七・弁申江匡衡愁申学生大江時棟所献詩病累瑕瑾状〈紀斉名〉)
    2. [その他の文献]〔沈佺期‐龍池篇〕

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普及版 字通 「寰中」の読み・字形・画数・意味

【寰中】かん(くわん)ちゆう

天下。よのなか。斉・謝〔酬徳の賦〕金に登りて以てを問ひ、石室の名を得たり。寰中の脅なるに悟り、輕擧して旃(こ)れを舍(す)てんと欲す。

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