寺ノ内館跡(読み)てらのうちやかたあと

日本歴史地名大系 「寺ノ内館跡」の解説

寺ノ内館跡
てらのうちやかたあと

[現在地名]高崎市浜川町 寺ノ内

浜川はまがわ館跡群の一で、矢島やじま砦跡の東南九〇〇メートル、北爪きたづめ砦跡の東方六〇〇メートルの位置にあり、砦・館を囲む堀を流れる水は有機的なつながりをもっている。一キロほど西に接する北新波の満勝きたあらなみのまんしよう寺の旧地と伝えるが、昭和五二年(一九七七)の発掘調査では、寺の存在を証明するものは検出されていない。寺院の時代があったとしても一時的なものであろう。天仁元年(一一〇八)の浅間火山軽石層の五―一二センチ上に形成され、鎌倉―戦国時代の範囲で存続したと考えられる。約一町四方の内郭に中堀・外堀を付加して外郭を形成している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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