寿命遺伝子(読み)じゅみょういでんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寿命遺伝子」の意味・わかりやすい解説

寿命遺伝子
じゅみょういでんし

1987年,信州大学の米村勇らによってショウジョウバエから発見された寿命を支配する遺伝子群。日本語の寿命 Jumyoにちなんで Jm遺伝子と名づけられた。常染色体に乗っている短寿命型の A1遺伝子と長寿命型の A2遺伝子,X染色体上の X1および X2遺伝子,細胞質にある短命,長命の大枠を決める短寿命型の Ps 遺伝子と Pl 遺伝子の6個から成っている。動物寿命がこのようなごく少数の遺伝子に支配されていることは驚くべき発見である。ヒトにも寿命遺伝子があるかどうか,非常に興味がもたれるが,これまでの家系調査や最近の DNA生物学の研究などから肯定的な見方が強い。

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