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島田修二 しまだ しゅうじ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

島田修二 しまだ-しゅうじ

1928-2004 昭和後期-平成時代の歌人。
昭和3年8月19日生まれ。宮柊二(しゅうじ)に師事し,昭和22年「多磨」にはいる。28年柊二の「コスモス」創刊に参加。同年読売新聞社にはいり,53年まで勤務。知性派歌人として注目をあつめ,63年「青藍」を創刊,主宰。のち歌誌「草木」を主宰。朝日歌壇の選者,宮中歌会始の選者をつとめた。画家島田章三の兄。平成16年9月15日自宅で死亡していたのを発見された。76歳。神奈川県出身。東大卒。歌集に「花火の星」,「渚の日日」(59年迢空(ちょうくう)賞),評論集に「抒情の空間」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

島田修二
しまだしゅうじ
(1928―2004)

歌人。神奈川県横須賀市生まれ。東京大学文学部卒業。母は斎藤茂吉門の歌人。中学時代の国語教師が小田切秀雄であったり、高校時代の同級生小川国夫がいたりと、文学者の知遇を得て育つ。高校在学中に多磨短歌会に入会する。第二次世界大戦時には学徒動員を経験し、海軍兵学校に入学。敗戦後は、東京大学文学部社会学科に入学する。卒業後は読売新聞に入社し、51年(昭和26)に宮柊二(みやしゅうじ)に師事して本格的に歌作に励むようになる。歌誌『コスモス』創刊に参加。57年にコスモス賞を受賞する。次いで61年にはO先生賞を受賞し、若くして歌壇での地歩を着実に固めていった。
 知恵と愛の歌集と賞された第一歌集『花火の星』(1963)は日本歌人クラブ推薦歌集となり、その後、安定した歌作活動をし続け、『青夏』(1969)、『冬音』(1977)、『島田修二歌集』(1978)、『渚の日日』(1983。迢空(ちょうくう)賞)などの代表的な歌集を次々と刊行する。69年にはフェリス女子大学で非常勤講師。歌作とあいまってとくに80年代より評論活動も旺盛に展開しており、評論集として『宮柊二』(1980)、『北原白秋』(1982)、画期的な歌作論として話題となった『現代短歌入門』『抒情の空間』(1984)、『宮柊二の歌』(1987)など多数の著書がこの時期にまとめられている。86年には、朝日新聞歌壇選者となる。
 84年の1年間という時間の枠組みの中で歌作300首という課題を自分に課して制作し、「一年間の四季の移り変わりや生起する事件、感情の起伏などを自覚して捉えることができるようにと思い、敢えて困難に挑みたい」という特殊な成立事情のなかで生まれた『春秋帖』が87年に刊行された。その後も旺盛な創作がみられ、歌集『草木国土(そうもくこくど)』(1995)では詩歌文学館賞を受賞している。
 「新しい知性の歌人」として登場した島田は、歌と散文のどちらの仕事にも膨大なレファレンスと広い視野とを常に持ってきた。戦後の時代への重たい切り口を時折のぞかせながら、現代へとつなげてきたすべての歌業に通ずる、生来の誠実で豊かな抒情の芯は、現代短歌への良心を築きあげてきたといえるだろう。
 兄を戦争で亡くし、自らも学徒動員を体験したり、広島原爆を目撃したりするなど昭和の激動期に青春を過ごし、家庭をもった後は、障害児の親としての日常を送る。歌集が世に出るたびに切り拓いてきた新しい歌境はその都度、沈鬱な自分の生活心情を歌へと重ねるようにして、人生に真向かうことと、歌に真向かうことを同等としてとらえてきた真摯な島田の姿勢の鏡でもある。
 85年から86年にかけては、NHKテレビ講座『短歌入門』講師を務めている。テレビの短歌講座としてはとても反響が大きく、それらをまとめた著作『NHK短歌入門島田修二 短歌に親しむ』(1987)は短歌の入門書として広く愛好されている。歌誌『青藍(せいらん)』編集人を務めた。[和合亮一]
『『花火の星』(1963・胡桃書館) ▽『青夏』(1969・胡桃書館) ▽『冬音』(1977・牧羊社) ▽『島田修二歌集』(1978・国文社) ▽『宮柊二』(1980・桜楓社) ▽『北原白秋』(1982・桜楓社) ▽『渚の日日』(1983・花神社) ▽『現代短歌入門』(1984・文化出版局) ▽『抒情の空間』(1984・雁書館) ▽『宮柊二の歌』(1987・花神社) ▽『春秋帖』(1987・短歌新聞社) ▽『NHK短歌入門島田修二 短歌に親しむ』(1987・日本放送出版協会) ▽『草木国土』(1995・花神社)』

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