寿覚院(読み)じゆかくいん

日本歴史地名大系 「寿覚院」の解説

寿覚院
じゆかくいん

[現在地名]苓北町富岡

富岡とみおか小学校を南にした小高い所にある。帰命山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。もとはしろ山にあって清円せいえん寺と称した。寛永一四年(一六三七)天草島原の乱の兵火により焼失。同一九年、代官鈴木重成が富岡五丁目南向みなんけ(現新町付近)に再建して現寺名に改めた。開山は応誉鉄秀。重成は毎月一七日(徳川家康の命日)と二四日(徳川秀忠の命日)に参詣したという。慶安元年(一六四八)志岐しき村のうちに寺領一三石を与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android